Picture Power

捨て犬支援はスタイリッシュに

RESCUE ME

Photographs by RICHARD PHIBBS

捨て犬支援はスタイリッシュに

RESCUE ME

Photographs by RICHARD PHIBBS

<ヨーコ>2歳のイタリアン・グレイハウンドは、両脚をけがしてシェルターに連れてこられた。多忙だった元飼い主が処置を誤り、骨がもろくなっていたらしい。6カ月の治療の後、ヨーコには新たな飼い主が現れた。今ではセントラルパークでの散歩が日課だ

 愛くるしい瞳にユーモラスな表情、すましたポーズ。彼らはファッション撮影のモデル犬? いや、捨てられてニューヨーク・マンハッタンのシェルターに身を寄せたホームレス犬だ。

 撮影したのは、トップブランドの広告や有名ファッション誌で活躍する写真家リチャード・フィブス。動物愛護団体ヒューメイン・ソサエティー・オブ・ニューヨークのシェルターで未来の飼い主を待つ犬たちの助けになりたいと、2012年から一風変わった撮影を続けている。それぞれの犬の個性を捉えたスタイリッシュな写真で、新たな飼い主を引き付けようという狙いだ。

 そんな写真をえりすぐったのが写真集『レスキュー・ミー』。それぞれの犬にイラストレーターによるレタリングで名前を添え、彼らがシェルターにやって来て新たな家族を見つけるまでの道のりも紹介している。

「私が撮るホームレス動物の写真は、人々を悲しませるためのものではない。ゴールはすべての動物に新たな家を探すことだ」と、フィブスは言う。彼の作品は単なる犬の肖像にとどまらず、動物をめぐる心温まるストーリーも語り掛ける。

Photographs from "Rescue Me" (Aperture) © Richard Phibbs

<本誌2016年11月08日号掲載>


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