Book 書籍紹介
『ニューズウィーク日本版』ペーパーバックスのご案内
2014年6月発行

TEN YEARS OF PICTURE POWER 写真の力

2014年6月発行 / 定価5,060円(本体4,600円)

【完全保存版 写真集】
写真で世界を伝えるニューズウィーク日本版「Picture Power」連載10年の集大成。厳選した傑作25作品と連載10年、全482本の記録。パオロ・ペレグリン/ティム・ヘザーリントン/岡原功祐/スタンリー・グリーン/本城直季/Q・サカマキetc.

         

はじめに

2004年4月、ニューズウィーク日本版は、文章ではなく写真を主体としてニュースを伝える連載「Picture Power」を新設した。

最前線のニュースを記録するルポルタージュから、写真家自身の視点をより強く反映したドキュメンタリーまで、さまざまなアプローチを試した。世界の名だたるフォトグラファーや、若手写真家たちの「フォトストーリー」を掲載し、気がつけば連載開始から10年が経っていた。

10年を通して変わらないのは、“世界を物語る”写真の力。それを毎週、読者の皆様に届けてきたつもりだ。これからもこの方針は変わらない。

区切りとなる連載10年の集大成としてまとめた本書では、Part Iで厳選した傑作25作品を取り上げ、Part IIでは全482本を当時の世界情勢とともに振り返っている。

息をのむような写真、引き込まれるような写真、考えさせられる写真──。

あなたの知らなかった世界が、きっとここにはある。

2014年 初夏
目次

はじめに

Part I
The Best of Picture Power

戦場カメラマンが明かした本心
――スタンリー・グリーン

レンズが刻んだイラクの〝真実〞
――ゲイリー・ナイト

すり減った靴が語る過酷な「旅」
――シャノン・ジェンセン

痛ましい過去を負う残虐コニーの子供たち
――マーカス・ブリースデール

調和を遠ざける分離壁の不毛
――カイ・ウィーデンホッファー

静かに眠る冷戦の証人たち
――マーティン・ローマー

イラク人家族を襲った悲劇の銃弾
――クリス・ホンドロス

戦場カメラマンが最後に見た光景
――ティム・ヘザーリントン

赤外線があぶり出すコンゴの「見えない」悲劇
――リチャード・モス

麻薬と殺し合いに魅入られた町で
――岡原功祐

長距離列車に託すアメリカへの夢
――ゲーリー・コロナド

地獄の密航船、命がけのソマリア脱出
――アリクサンドラ・ファツィーナ

ヨーロッパ「透明人間」の叫び
――ジム・ゴールドバーグ

ロシアを蝕むネオナチの病魔
――ギヨーム・エルボ

未来が見えないコンゴの子供たち
――ジェローム・ディレイ
私の人生を硫酸が奪った
――アンドルー・テスタ

最貧国ハイチを牛耳る大富豪たち
――パオロ・ウッズ

ミスコンを競う女児たちの日常
――レアケ・ポッセルト

パーティーでぶっ飛ぶSNS時代の女たち
――ダイナ・リトブスキー

揺れるトルコで交錯する夢と現実
――ガイ・マーチン

忘れてはならない3・11の記憶
――Q・サカマキ

誰もが言葉を失った破壊の光景
――パオロ・ペレグリン

リアルな被災地の薄れゆく実像
――本城直季

新月の闇が明かす被災地の現実
――東川哲也

願いを込めて銀板に刻む被災地の記憶
――新井 卓


Part II
2004-2014 : Capturing the World

写真の力で世界を読み解く あとがきに代えて
――文・片岡英子(ニューズウィーク日本版フォトディレクター)

Profiles & Credits
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめる「腸を守る」3つの習慣とは?
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    「すでに気に入っている」...ジョージアの大臣が来日…
  • 5
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 6
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 7
    「サイエンス少年ではなかった」 テニス漬けの学生…
  • 8
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 9
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 6
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中