最新記事
シリーズ日本再発見

Netflixが真面目に宣伝さえすれば...世界一の名作ドラマは是枝監督『阿修羅のごとく』で間違いない

“Asura” Is Already the Best New Show of 2025

2025年02月07日(金)13時56分
ジェフリー・バンティング

確かにネットフリックスは、世界のさまざまな国の映像作品に触れる機会を増やしてくれた。非英語圏の映像作品の人気上昇に一役買ったと言っても過言ではないだろう。だがそれは、どちらかというと偶然の産物だったのかもしれない。

ネットフリックス(に限らず、大手動画配信サービス全般)には、非英語圏の作品を視聴者に知らしめる努力が不足しているからだ。

【関連記事】吹き替え34カ国語、字幕37カ国語 ネットフリックスのグローバル化推進役が考えるテレビの役割


ネットフリックスには是枝レベルの大物監督を引き付ける力が今もある。なのに彼らが生み出した作品に対して冷淡なのは言語道断だ。膨大な作品のリストを眺めている間に運良く見つけてもらえれば御の字だ、とでも言うのだろうか。

『イカゲーム(오징어 게임)』の大ヒットを見れば、字幕作品であっても受け入れてもらえることは自明なのに。

【関連記事】『イカゲーム』の悪夢が世界をここまで虜にする理由

と言うと暗い気持ちになるが、だからこそ私は『阿修羅のごとく』をおすすめしたい。現実の生を見事に映し出す鏡であり、ヒューマンドラマでもある本作は、現時点で今年のベストドラマだし、年末までその地位は不動だろう。

ネットフリックスのアルゴリズムに隠されたままでは、あまりにももったいない。

©2025 The Slate Group

ニューズウィーク日本版 高市早苗研究
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年11月4日/11日号(10月28日発売)は「高市早苗研究」特集。課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら



あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

再送-〔マクロスコープ〕高市首相が教育・防衛国債に

ビジネス

NY外為市場=ドル指数5カ月ぶり高値、経済指標受け

ビジネス

米国株式市場=反発、堅調な決算・指標がバリュエーシ

ワールド

トランプ氏、民主党のNY新市長に協力姿勢 「少しは
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショックの行方は?
  • 4
    カナダ、インドからの留学申請74%を却下...大幅上昇…
  • 5
    もはや大卒に何の意味が? 借金して大学を出ても「商…
  • 6
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 7
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 8
    若いホホジロザメを捕食する「シャークハンター」シ…
  • 9
    「白人に見えない」と言われ続けた白人女性...外見と…
  • 10
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 6
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 9
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 10
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中