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2025年のK-POPのキーワードは「シンプルに良い曲」と「バンドサウンド」。さらなる充実に期待
所属グループが2度も解散、ソロ転向で奇跡のヒットへ
一方のWOODZもブレイクするまでの道のりは相当険しかった。1996年生まれなので、ファン・ガラムよりひと世代下だが、練習生時代はそれなりに長かったらしく、2014年にようやく中韓混成ボーイズグループ・UNIQのメンバーとして表舞台へ。数々のステージで実力を磨き、強者たちが集結するヒップホップ系のオーディション番組『SHOW ME THE MONEY 5』(2016年)にも参加(途中で敗退)するほど短期間で成長したものの、UNIQは中国の韓流文化規制により、メインとなる活動の場所(大陸)を失ってしまう。
2017年にグループは休止。それでもあきらめなかった彼は、今度は人気オーディション番組『PRODUCE X 101』(2019年)に参加して最終順位で5位となり、めでたくボーイズグループ・X1のメンバーに選ばれた。だが不幸は続き、同番組のプロデューサーによる順位操作が社会的な問題に発展。その余波でグループは十分な結果を残せないまま解散することになる。
普通ならこの時点でアーティスト人生が終わってしまいそうだが、WOODZは他とは違った。ソロ名義でコンスタントに作品をリリースし続け、次第に単独でワールドツアーを行うほどの人気者に。同時に開催する会場もライブハウスから大型ホールへと変わっていく。
現在の彼は兵役に就いているので本格的な音楽活動ができない状態にあるが、2024年10月5日放送のバラエティ番組『不朽の名曲2』の〈国軍の日特集〉で披露した過去のオリジナル曲「Drowning」(2023年)が話題となり、いきなりチャートを逆走。今年に入ってからは各種ランキングでトップ10入りを果たしている。
本当の自分の音楽で飛躍
WOODZの場合はファン・ガラムの受け方とは少し違い、サウンドメイクが若い世代に歓迎されたのではないかと思う。(ニルヴァーナやパール・ジャム、サウンドガーデンといった)グランジ勢が登場してからのアメリカンロックの歴史をおさらいしたかのような荒々しい演奏、そしてセンチメンタルで力強さもあるボーカル----。2022年に心機一転、事務所を移籍した彼は、かつてのアイドル的イメージをかなぐり捨てて、この組み合わせで"本当の自分"を見せるようになる。その第一歩となった「Drowning」でかつてないほどの成功を収めることができたのは、心の底から嬉しかったに違いない。
以上のように両者は同じ苦労人ではあるものの、持ち味はまったく異なる。ファン・ガラムのブレイクは、昨年あたりから目立ってきている「シンプルに良い曲を上手なシンガーが歌う」という流れとは無縁ではないだろうし、WOODZの一連の楽曲はDAY6やイ・スンユンのようなバンドサウンドに共鳴したものと言えよう。冒頭で書いたとおり、K-POPのトレンド予測は困難を極めるが、今まで以上にメロディの美しさを追求する傾向が強まり、バンドサウンドが充実すると見るのは的外れではなさそうである。
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