エプスタイン文書公開、クリントン元大統領の写真など トランプ氏関連は限定的か
司法省が12月19日公開したエプスタイン氏に関する捜査資料に含まれていた写真(2025年 ロイター)
Brad Heath Sarah N. Lynch Joseph Ax Andy Sullivan
[ワシントン 19日 ロイター] - 米司法省は19日、性的虐待罪で起訴された後に死亡した富豪ジェフリー・エプスタイン氏に関する資料を公開した。開示は一部にとどまり、多くが黒塗りされている。100ページ以上が黒塗りされた資料もある。同省は残る資料についても、公開に向けた精査を行っているとした。
司法省は、11月に成立した法律に基づきエプスタイン氏に関する文書の全面公開を義務付けられている。同氏は2008年に未成年者の売春をあっせんした罪などで有罪判決を受けたが、それまでトランプ氏をはじめとする著名人らと交流があったとされ、新事実が発覚するかが注目されていた。。
公開資料には複数の捜査の証拠が含まれており、クリントン元大統領の写真も複数ある。トランプ氏はエプスタイン氏と08年に仲たがいするまで交流があったことが知られているにもかかわらず、トランプに関する写真や文書はわずかしか含まれていないもよう。
司法省の報道官2人はクリントン元大統領がエプスタイン氏の被害者と一緒にいるところを写したとする画像を交流サイト(SNS)に投稿した。トランプ大統領は先月、司法省にクリントン氏とエプスタイン氏の関係を調査するよう命じており、これは自身とエプスタイン氏の関係から国民の注目をそらす試みだとの批判が出ていた。
ブランチ司法副長官は議会宛ての書簡の中で、1200人以上の被害者やその親族の名前を黒塗りにする必要があったと説明した。
民主党のシューマー上院院内総務は声明で、「司法省が公開した、大幅に黒塗りされた一連の文書は、全証拠のほんの一部に過ぎない」と強調した。





