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米ケンタッキー州でUPS機が離陸後墜落、3人死亡・11人負傷と州知事

2025年11月05日(水)10時37分

11月4日、ケンタッキー州ルイビルのモハメド・アリ国際空港を飛び立った後、墜落したUPS2976便から立ち上る煙。 Jeff Faughender/USA Today Network via REUTERS

David Shepardson

[4日 ロイター] - 米航空貨物輸送UPSは4日、自社の「MD-11」貨物機(乗員3人)がケンタッキー州ルイビルで墜落したと発表した。ベシア州知事は会見で、少なくとも3人死亡し、11人が負傷したと明らかにした。

ベシア知事は「少なくとも3人が死亡したとみられる。死者はさらに増える見込みだ」と述べた。

UPSは死傷者の有無については現時点で確認できないとした。

米連邦航空局(FAA)は「UPS2976便は11月4日午後5時15分ごろ、ケンタッキー州ルイビルのモハメド・アリ国際空港を飛び立った後、墜落した」と発表した。同機はホノルルへ向かう予定だったという。

地元テレビは、飛行機が地面に激突する際に巨大な火の玉が噴出する墜落の映像を放映した。

UPSの航空貨物業務の重要な拠点になっている同空港は、墜落を受けて滑走路が閉鎖されたと明らかにした。

FAAの記録によると、墜落したMD-11貨物機の機齢は34年。MD-11プログラムはボーイングがマクドネル・ダグラスとの合併で取得した後、停止した。ボーイングは影響を受けた全ての人々の安全に懸念を示し、調査に技術支援を提供すると述べた。

「フライトレーダー24」によると、2006年にUPSで運用され始めた同機は4日、ルイビルからボルチモアに飛び、その後ルイビルに戻ってきた。ルイビルからホノルルへのフライトは通常8時間半かかるという。

運輸安全委員会(NTSB)の報道官は、同委員会が調査を指揮するとし、現場にチームを派遣していると明らかにした。

NTSBは通常、1─2年かけて調査を完了し、原因究明を行い、同様の事故を回避するための勧告を出す。

この墜落事故により、UPSと同社の主要顧客であるアマゾン・ドット・コム、ウォルマート、米郵政公社(USPS)などの配送に支障が出る見通しだ。ウォルマートとアマゾンはコメント要請にすぐに応じなかった。

ロイター
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