米、国連にシリア暫定大統領の制裁解除要請 ホワイトハウス訪問控え

写真はシリアのシャラア暫定大統領。アレッポで５月撮影。REUTERS/Khalil Ashawi

Michelle Nichols

[国連 ４日 ロイター] - 米国は、シリアのシャラア暫定大統領に対する制裁を解除する国連安全保障理事会決議案を提示した。シャラア氏は１０日にホワイトハウスでトランプ米大統領と会談する予定となっている。

４日にロイターが確認した決議案では、シリアのハッターブ暫定内相に対する制裁も解除するとしている。決議案がいつ採決にかけられるのかは今のところ判明していない。

米国は安保理に対し、シリアへの制裁を緩和するよう数カ月にわたって求めてきた。

シャラア氏が率いたイスラム組織「シリア解放機構（ＨＴＳ）」などの反政府勢力は昨年１２月、シリアのアサド政権を崩壊に導いた。

「ヌスラ戦線」として知られていたＨＴＳはかつて国際武装組織アルカイダとつながりがあったため、国連安保理のアルカイダ制裁リストに２０１４年５月以来載っている。

７月にロイターが確認した国連報告書によると、国連の制裁監視団はアルカイダとＨＴＳの間に今年は「活発なつながり」はないと見ていた。