米上院、政府閉鎖の再開で突破口の模索続く

写真は米連邦議会議事堂。ワシントンで10月撮影。REUTERS/Kevin Lamarque

David Morgan　Richard Cowan　Katharine Jackson

[ワシントン ４日 ロイター] - 米上院は閉鎖中の連邦政府を今週にも再開させようと超党派の取り組みが進んでいるが、共和党と民主党が５週間に及ぶ政府閉鎖の打開策について詳細を明らかにしつつある状況でも、４日には新たな摩擦が表面化している。

今回の政府閉鎖は６日に米国史上最長となる見通しで、議員らは政府を再開して通年の歳出法案について合意するために追加的な時間を確保して、つなぎ予算案を可決できるよう非公開の超党派協議を続けながら突破口を模索しているという。

共和党のマイク・ラウンズ上院議員は「何も合意できていないので、みんな現時点で語ることにとても慎重になっている」と述べた。

上院は２１日までの政府運営予算を確保するための既存の法案について１４回目の採決を実施したが否決となった。民主党は医療保険制度改革法（ＡＣＡ、通称オバマケア）に基づく民間医療保険の支払い補助のための連邦税控除の期限延長を政府再開の条件として求めている。共和党は政府を再開してから医療制度改革の議論を始めるべきだと主張している。

上院与党共和党のジョン・スーン院内総務は「この状況が長引き過ぎていると感じている人は多い。国民にたくさんの苦痛を与えてしまったし、そろそろ終わらせる時だ」と述べ、打開策を見つけることに「楽観的だ」と報道陣に語った。

上院野党民主党のチャック・シューマー院内総務は「あらゆる選択肢を議論した」とする一方、妥協するそぶりは見せなかった。「われわれは共和党が少数の富裕層よりも労働者階級の家族を優先するようになるまで、日々戦い、投票を続けるつもりだ」と報道陣に語った。