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気象災害警報システム導入を再要請、国連事務総長が温暖化に警鐘

2025年10月23日(木)09時30分

 10月22日、グテレス国連事務総長は地球温暖化の影響から逃れられる国はないと述べ、異常気象から人々を守るための災害警報システム導入を各国に求めた。写真は山火事による煙。スペイン北西部ガリシア州ルーゴの墓地で8月撮影(2025年 ロイター/Mikel Konate)

Olivia Le Poidevin

[ジュネーブ 22日 ロイター] - グテレス国連事務総長は22日、地球温暖化の影響から逃れられる国はないと述べ、異常気象から人々を守るための災害警報システム導入を各国に求めた。

ジュネーブで行われた世界気象機関(WMO)創設75周年の記念会議で、「過去10年はどの年も史上最も暑い年となった。海洋熱が記録を更新し、生態系を破壊している。そして、火災、洪水、嵐、熱波から逃れられる国はない」と述べた。

その上で、世界的な監視システムである「早期警報システム」を実現する資金調達を各国に求めた。

「早期警報システムにより、農家が作物や家畜を守り、家族が安全に避難できるようになるほか、地域社会全体を壊滅から守ることが可能になる」と説明。危険な状況になる24時間前に通知を受けることで被害を最大30%軽減できると述べた。

全ての国が2027年までに多災害早期警報システムを導入するという取り組みをグテレス氏が開始した22年以来、60%以上の国が既に導入している。

ロイター
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