トランプ氏、司法省に2.3億ドル請求 自身の疑惑捜査に不服と

　１０月２１日、トランプ米大統領は、自身に対する捜査を不服として２期目就任前に訴訟費用として２億３０００万ドルを司法省に要求したとの報道について、補償金を受け取った場合は寄付すると述べた。米首都ワシントンで２０２３年１月撮影（２０２５年　ロイター/Kevin Lamarque）

Nandita Bose　Steve Holland

[ワシントン ２１日 ロイター] - トランプ米大統領は２１日、自身に対する捜査を不服として２期目就任前に訴訟費用として２億３０００万ドルを司法省に要求したとの報道について、補償金を受け取った場合は寄付すると述べた。

米紙ニューヨーク・タイムズは同日、トランプ氏が司法省に対し、政治的な動機による捜査があったとして補償を要求していると報じた。

トランプ氏は「私が知っているのは、司法省が私に大金を支払う義務があるということだけだ。しかし、金目当てではない。慈善団体にでも寄付する」などと述べた。

報道によると、トランプ氏が起こした行政訴訟は２件で、一つは１６年大統領選におけるロシアの干渉とトランプ陣営のロシア疑惑を巡る連邦捜査局（ＦＢＩ）の捜査に関するもので、２０２３年に提訴した。

もう一つは２４年半ばに起こした訴訟で、機密文書保有を巡りＦＢＩがフロリダ州のトランプ氏邸宅を捜索中にプライバシーを侵害されたと主張している。