政府・日銀が目標共有、協調図り責任あるマクロ運営行う＝城内成長戦略相

城内実成長戦略相は２２日の就任会見で、日銀には「物価２％目標の持続的安定的実現に向けた適切な金融政策運営に期待する」とし、政府と日銀がしっかり目標を共有し、緊密な協調を図って責任あるマクロ運営を行うと述べた。２０２４年３月、都内の日銀本店で撮影（２０２５年　ロイター/Kim Kyung-Hoon）

Yoshifumi Takemoto

［東京　２２日　ロイター］ - 城内実成長戦略相は２２日の就任会見で、日銀には「物価２％目標の持続的安定的実現に向けた適切な金融政策運営に期待する」とし、政府と日銀がしっかり目標を共有し、緊密な協調を図って責任あるマクロ運営を行うと述べた。

為替円安については、輸入物価を押し上げる可能性に注視が必要だとした。

＜責任ある積極財政「バラマキでない」＞

高市早苗首相が２１日に策定を指示した総合経済対策の財源については「いろいろな考え方がある」としたうえで「諸外国の例も参考にする」と述べた。

高市首相が掲げる「責任ある積極財政」との文言に関し、「責任あるとはバラマキでなく、経済理論に基づき（政府セクターで需要拡大を目指す）高圧経済を実現すること」と解説した。

城内氏の担当に含まれる政権の成長戦略について、策定スケジュールは未定としつつ「補正予算などに合わせることになる」との見通しを示した。同相はまた、当面は総合経済対策の取りまとめに注力する一方、米関税対策の取りまとめも担当するとした。