ガザ持続的和平で地域は恩恵、「平和の配当」に=IMF専務理事

国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は10月16日、停戦が実現したパレスチナ自治区ガザについて、全ての当事者に持続的な和平に向けて取り組むよう呼びかけ、それが地域に恩恵をもたらすと強調した。同日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Elizabeth Frantz)
[ワシントン 16日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は16日、停戦が実現したパレスチナ自治区ガザについて、全ての当事者に持続的な和平に向けて取り組むよう呼びかけ、それが地域に恩恵をもたらすと強調した。
ゲオルギエワ氏はIMFと世界銀行の年次合同総会で、2年にわたる戦争で被害を受けた人々のためにガザの停戦が実現したことに心が安らいだと明かした。
その上で緊張緩和は既にIMFのプログラムが実行されているエジプトとヨルダン、またIMFに支援を要請しているレバノンとシリアといった諸国の経済にとっても、朗報だとの見方を示した。
ゲオルギエワ氏は、持続的な和平の推進は「誰にとっても平和の配当につながる」と説明した。
現在IMFが融資プログラムを求められたレバノンと協議中だと言及したゲオルギエワ氏は、詳しい状況には触れなかったが「プログラムの合意が可能だと期待している」と述べた。
シリアも中央銀行やその他の統治機構の再建に向けてIMFの支援を要請しており、IMFの使節団が現地入りしている。