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米がコロンビア船攻撃とペトロ大統領示唆、ホワイトハウスは否定

2025年10月09日(木)08時58分

10月8日、 コロンビアのペトロ大統領(写真)は米国がカリブ海で実施した最新の船舶攻撃はコロンビア船に対して行われた可能性があると示唆した。コロンビア・イバゲで3日撮影(2025年 ロイター/Luisa Gonzalez)

Nelson Bocanegra Alexander Villegas

[ボゴタ 8日 ロイター] - コロンビアのペトロ大統領は8日、米国がカリブ海で実施した最新の船舶攻撃はコロンビア船に対して行われた可能性があると示唆した。

トランプ米大統領は5日、米軍が4日にベネズエラ沖で違法薬物を積載していたとする船舶を攻撃したと明らかにした。ただ、米国防総省は4日にそうした攻撃を行ったかどうかを確認していない。

ペトロ氏はXへの投稿で「最後に爆撃された船はコロンビア船で、コロンビア国民が乗っていたことを示す兆候がある」とし、「中南米とカリブ海諸国全体に対する攻撃だ」と述べた。

ホワイトハウスはペトロ氏の主張を否定。政権当局者はロイターに対し「米国はペトロ大統領が根拠のない非難すべき発言を公に撤回し、米国とコロンビアの国民のために強く豊かな未来を築くための建設的な対話に戻ることを期待している」と述べた。また、政策に相違はあるものの、コロンビアは「不可欠な戦略的パートナー」で、両国は地域の安全保障など優先課題を共有していると語った。

国防総省と国務省はコメント要請に応じていない。

違法薬物の積載が疑われる船舶への攻撃はここ数週間で少なくとも4回行われ、トランプ政権は21人が死亡したとしている。

こうした中、ベネズエラは8日、新たな軍事演習を開始した。パドリノ国防相はテレビ演説で、カリブ海への米軍派遣は「深刻な脅威」だとし、マドゥロ大統領が「反撃」を求めていると述べた。

ロイター
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