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訂正-国連、平和維持活動要員を4分の1削減へ 資金不足で

2025年10月09日(木)08時18分

10月8日、 国連は米国からの将来的な資金拠出が依然として不透明な中、資金が不足しているため、今後数カ月以内に世界各地で実施している11の平和維持活動で要員の4分の1を削減する。写真は1月、レバノン南部に派遣されたスペインの平和維持部隊(2025年 ロイター/Mohamed Azakir)

(本文第1段落の影響を受ける平和維持活動の数を「11」から「9」に訂正しました)

Michelle Nichols

[国連 8日 ロイター] - 国連は米国からの将来的な資金拠出が依然として不透明な中、資金が不足しているため、今後数カ月以内に世界各地で実施している9つ(訂正)の平和維持活動で要員の4分の1を削減する。国連の高官が8日に明らかにした。

同高官は匿名を条件に、「全体として、平和維持部隊と警察官、装備品の約25%を送還しなければならない。ミッションに携わる多数の民間スタッフも影響を受けるだろう」と述べた。

その数は部隊と警察を合わせて1万3000─1万4000人という。

米国は国連の平和維持活動への最大の拠出国で、資金全体の26%以上を占める。中国が約24%でこれに次ぐ。これらの拠出は任意ではない。

別の国連当局者によると、米国は7月1日の新会計年度開始前にすでに15億ドルを滞納していた。現在、さらに13億ドルの支払い義務が生じており、未払い金は合計で28億ドルを超えている。

最初の国連当局者によると、米国は近く6億8000万ドルを支払う意向を国連に伝えたという。国連の米国代表部はコメント要請にすぐに応じなかった。

トランプ米政権が議会に宛てたメッセージによると、トランプ大統領は8月、2024年と25年に割り当てられた平和維持活動資金約8億ドルを一方的に取り消した。

ロイター
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