現代自、米国生産を拡大へ 関税影響で利益率目標引き下げ

9月18日、韓国の現代自動車は、米国の関税政策に対応するため、2030年までに米国で販売する自動車の80%以上を米国内で生産することを目指すと発表した。写真は同社のロゴ。2024年9月、インドのニューデリーで撮影(2025年 ロイター/Ainnie Arif)
Heekyong Yang Joyce Lee
[ソウル 18日 ロイター] - 韓国の現代自動車は18日、米国の関税政策に対応するため、2030年までに米国で販売する自動車の80%以上を米国内で生産することを目指すと発表した。ジョージア州の工場の生産能力を増強する。
現代自動車はニューヨークで同日開かれる「CEOインベスター・デー」を前に発表した声明で、米国の関税の影響を理由に、25年の営業利益率目標を従来の7─8%から6─7%に引き下げると述べた。27年までに7─8%、30年までに8─9%に改善するとの見通しは維持した。
同社はジョージア州の工場について、年間生産能力が28年までに50万台に達し、ハイブリッド車(HV)と電気自動車(EV)を組み合わせて生産するとしている。
今年は米国で販売された車両のうち、40%が米国内で生産された。
また、HVの世界的なラインアップを、昨年発表した14車種から、20年代末までに18車種以上に拡大する計画。27年には航続距離延長型EV(EREV)、30年までには北米で初のミッドサイズ・ピックアップトラックを発売する予定だ。
ジョージア州の工場ではHVとEVを合わせて10車種生産する予定だ。