原油先物は反発、ウクライナ和平交渉が長引くとの見方

　２０日の原油先物価格は反発。ロシア・タタールスタン共和国のアリメチエフスク郊外にある石油ポンプジャック。７月撮影(２０２５年　ロイター)

Colleen Howe

[北京 ２０日 ロイター] - ２０日の原油先物価格は反発。ロシアによるウクライナ侵攻を終結させるための和平交渉が長引くとの見方などから、供給懸念が再燃している。

０１４９ＧＭＴ（日本時間午前１０時４９分）時点で、北海ブレント先物は０．１４ドル（０．２１％）高の１バレル＝６５．９３ドル。２０日に取引最終日となる米ＷＴＩ先物の９月限は０．３７ドル（０．５９％）高の６２．７２ドル。より活発に取引されている１０月限は０．１５ドル高の６１．９２ドル。

トランプ米大統領は１９日、ロシアのプーチン大統領が「よい対応」を行い、ウクライナ戦争の終結に向けて前進することを期待しているとしつつ、プーチン氏がディール（取引）を望んでいない可能性もあると認めた。

ＡＮＺのコモディティー担当シニアストラテジスト、ダニエル・ハインズ氏はノートで「ロシアとの対立が早期に解決する可能性は今のところ低いと思われる」と述べた。

また、ＢＰは１９日、米インディアナ州ホワイティングの製油所（日量４４万バレル）が激しい雷雨による洪水で影響を受け、同製油所の原油需要が減少する可能性があると発表した。