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米移民収容施設「ワニのアルカトラズ」、地裁が建設一時差し止め

2025年08月08日(金)10時37分

米フロリダ州の連邦地方裁判所は7日、同州にある移民収容施設「アリゲーター・アルカトラズ」での建設工事を一時的に停止する差し止め命令を出した。写真は8月3日、オチョピーで撮影(2025年 ロイター/Eva Marie Uzcategui)

Jack Queen

[7日 ロイター] - 米フロリダ州の連邦地方裁判所は7日、同州にある移民収容施設「アリゲーター・アルカトラズ」での建設工事を一時的に停止する差し止め命令を出した。同施設による環境への影響を巡る訴訟が続いていることを受けた措置。

8月12日まで施設の新設を禁止する。ただ、施設の運営停止や移民当局の業務への介入は行わなかった。

地裁判断は米国に不法滞在する移民の強制送還を強化しようとしているトランプ大統領にとって打撃となる。

米国土安全保障省のトリシア・マクラフリン報道官は、問題の土地がすでに10年前から開発されているという事実が訴訟で無視されていると指摘。「大統領が米国民から負託された大量強制送還を果たすのを阻止しようとする新たな試みだ」と述べた。

トランプ氏はこの施設を強硬な移民政策の象徴とし、ワニやヘビが生息する広大な熱帯湿地帯にあることをアピールしている。

政府関係者によると、施設の年間運営費は4億5000万ドルで、約5000人を収容できる。

施設を巡っては環境保護団体や先住民団体が建設停止を求めて訴訟を起こした。施設が湿地生態系や絶滅危惧種、重要な水路を脅かすと主張している。

ロイター
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