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トランプ氏、不法移民除外の国勢調査を指示 1期目に断念

2025年08月08日(金)10時00分

 8月7日、 トランプ米大統領は不法移民を除外する新たな国勢調査の実施に着手するよう商務省に指示した。ニューヨークで7日撮影(2025年 ロイター/Eduardo Munoz)

[ワシントン 7日 ロイター] - トランプ米大統領は7日、不法移民を除外する新たな国勢調査の実施に着手するよう商務省に指示した。1期目でも同様の取り組みを進めたが、裁判所が認めなかった経緯がある。

トランプ氏は「わが国に不法滞在している人々は国勢調査で数に入れない」とトゥルース・ソーシャルに投稿した。

国勢調査は憲法で義務付けられた手続きで、連邦議会の選挙区や連邦予算の決定に用いられる。10年ごとに実施され、次回は2030年に予定されている。

トランプ氏は国勢調査に不法移民を含めることに長年反対してきたが、米最高裁は19年、同調査に国籍を尋ねる質問を加えようとしたトランプ政権の試みを阻止した。

監視団体「政府監視プロジェクト」の国勢調査専門家ショーン・モールトン氏は、共和党内には不法移民を排除すれば共和党が優勢の選挙区に恩恵をもたらし、民主党支持者が多い都市部にマイナスになると考える人もいると指摘。

ただ実際には、全員を数えなければインフラや病院などに無駄な資金を使うことになり、結局誰もが不利益を被ることになると述べた。

ロイター
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