イスラエル軍参謀総長、ガザ全面制圧案に反対=関係筋

イスラエルのネタニヤフ首相が検討しているパレスチナ自治区ガザの全面制圧について、ザミール軍参謀総長が反対していることが6日、複数のイスラエル関係筋の話で分かった。エルサレム旧市街で3月撮影(2025年 ロイター/Ronen Zvulun)
[エルサレム/カイロ 6日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相が検討しているパレスチナ自治区ガザの全面制圧について、ザミール軍参謀総長が反対していることが6日、複数のイスラエル関係筋の話で分かった。
関係筋によると、ザミール氏はネタニヤフ氏と5日に会談し、ガザ地区を全面的に制圧すれば軍が撤退できなくなる可能性があるとしたほか、拘束されている人質に危害が及ぶ恐れがあると警告した。
イスラエル軍によると、軍はガザ地区の約75%をすでに制圧。軍はこれまでのところ、人質が拘束されているとみられる区域に対する攻撃を時に応じて避けようとしている。
関係筋によると、ネタニヤフ首相は軍事作戦の拡大に傾いており、ザミール氏に対し、軍はこれまでのところ人質の解放に失敗していると述べたという。
首相府はネタニヤフ氏が5日にザミール氏と会談したことは確認したが、それ以上のコメントは控えた。イスラエル軍からコメントは得られていない。
ネタニヤフ首相は7日に閣議を招集し、ガザ地区での軍事計画について協議する。