豪次期フリゲート艦計画で日本案採用、「豪にとりベスト」とマールズ国防相

8月5日、 オーストラリアのマールズ副首相は同国海軍の次期フリゲート艦計画について、三菱重工業が納入すると表明した。写真は2024年10月、豪州の旗を掲げてシドニー・ハーバー上空を飛ぶヘリコプター。代表撮影(2025年 ロイター)
[シドニー 5日 ロイター] - オーストラリアのマールズ副首相兼国防相は5日、同国海軍の次期フリゲート艦計画について、三菱重工業が納入すると表明した。
豪海軍の次期フリゲート艦計画を巡っては、日本が三菱重が開発した海上自衛隊の最新鋭護衛艦「FFM」(もがみ型)をベースにした共同開発を提案し、ドイツが傘下のティッセンクルップ・マリン・システムズ(TKMS)の「MEKO A200」改良版を提案していた。
次期フリゲート艦計画は、2023年に米英と合意した原子力潜水艦計画に続く、大規模プロジェクト。マールズ氏は「わが国の海軍に計画能力を与えるという点で非常に重要になる。インパクトの大きい計画は戦略的課題の中核だ」とし、「オーストラリアと日本の二国間関係において非常に重要な瞬間だ」と述べた。
「オーストラリアの戦略的状況に対応するための現在および将来必要な能力への投資に政府が重点を置いていること」を強調すると説明。ドイツ案を「非常に素晴らしかった」と評価する一方で、日本が提案したもがみの改良型が「オーストラリアにとりベストなフリゲート艦」だと語った。
もがみの改良型については、長距離ミサイル発射可能で、航行距離が最大1万カイリと豪海軍が運用するアンザック級フリゲート艦の6000カイリ程度を上回ると説明。またアンザック級より少ない乗員で運用可能だと指摘した。