インド製造業ＰＭＩ、7月改定値16カ月ぶり高水準 景況感は低下

　８月１日、Ｓ＆Ｐグローバルがまとめた７月のＨＳＢＣインド製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）改定値は５９．１で６月の５８．４から上昇、１６カ月ぶりの高水準となった。写真は、インド北部パンジャブ州マンディ・ゴビンドガルにある工場の鉄鋼加工製造ラインで働く従業員。２０２４年１０月撮影（２０２５年　ロイター/Priyanshu Singh）

Anant Chandak

[ベンガルール １日 ロイター] - Ｓ＆Ｐグローバルがまとめた７月のＨＳＢＣインド製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）改定値は５９．１で６月の５８．４から上昇、１６カ月ぶりの高水準となった。旺盛な需要がけん引した。一方、競争圧力とインフレ懸念の中、景況感は３年ぶりの低水準に落ち込んだ。

速報値の５９．２からは若干の下方修正となった。引き続き、好不況の分かれ目の５０を大幅に上回っている。

新規受注は、良好な市場環境とマーケティング努力に後押しされ、過去約５年間で最も速いペースで増加。その結果、生産の伸びは１５カ月ぶりの高水準となった。

輸出受注の伸びは約１７年ぶりの高水準だった６月からは鈍化したものの、海外からの需要が引き続き輸出全体を支えた。

好調な業績にもかかわらず、製造業者の楽観的な見方は２０２２年７月以来の低水準に沈んだ。企業は主な課題として競争の激化とインフレ懸念を挙げた。