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タイ財務省、今年の経済成長率予想を2.2%に小幅上方修正

2025年07月31日(木)11時03分

タイ財務省は30日、今年の経済成長率予想を2.2%とし、従来の2.1%から小幅上方修正した。写真は7月8日、バンコクで撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)

Kitiphong Thaichareon Orathai Sriring

[バンコク 30日 ロイター] - タイ財務省は30日、今年の経済成長率予想を2.2%とし、従来の2.1%から小幅上方修正した。上半期が好調だったことが背景だが、後半は米国の関税により成長の勢いが鈍る可能性があると警告した。

財務省のポーンチャイ財政政策局長は記者会見で、成長の重要な原動力である輸出について今年は5.5%増加とし、従来予想の2.3%から上方修正したと述べた。

同氏は「上半期は経済が順調に拡大したが、下半期は米国の関税による影響を注視する必要がある」と指摘。この予想は米国の関税率が15─36%となることを前提としていると説明した。

タイ中央銀行は6月、2025年成長率予想を2.3%に引き上げた。これは昨年実績の2.5%とほぼ同水準。

カンボジアとの国境紛争の影響について、同氏は地元への物的損害に限定されると予想。両国間の国境貿易額は総輸出の1%強にとどまると述べた。

登録移民労働者の約12%をカンボジア人が占めているため労働力に若干の影響が出る可能性があるが、企業は代わりを見つける見込みと述べた。

一方、工業省工業経済局長は、タイで働くカンボジア人推定100万人のうち登録されているのは半分程度にとどまるほか、紛争の影響でカンボジアへの輸出が600億バーツ(18億5000万ドル)減少する可能性があるとして、より大きな影響を予想した。

ロイター
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