ブラジル、米に食品とエンブラエル機の50%関税免除要請=関係筋

7月29日、ブラジル政府は米国に対し、8月1日からブラジル製品に課す予定の50%の関税から、食品とエンブラエル製航空機を除外するよう要請したと、事情に詳しい関係筋がロイターに明らかにした。写真はエンブラエルのロゴと機体。サンパウロ州サン・ジョゼ・ドス・カンポスで16日撮影(2025年 ロイター/Roosevelt Cassio)
Lisandra Paraguassu
[ブラジリア 29日 ロイター] - ブラジル政府は米国に対し、8月1日からブラジル製品に課す予定の50%の関税から、食品とエンブラエル製航空機を除外するよう要請した。事情に詳しい関係筋が29日、ロイターに明らかにした。
同筋は、この要求はブラジルと米国の当局者間の最近の話し合いの主要な話題だったと述べた。ブラジルのアルキミン副大統領兼貿易相とラトニック米商務長官は最近3回電話で協議したという。
ブラジル側の要請については、地元紙が28日に最初に報じた。
開発貿易省の報道官は報道を否定し、政府は全てのセクターで関税の停止に取り組んでいると述べた。
しかし、あるブラジル政府関係者は、政府には交渉上の守秘義務のため公表はできないが、優先事項があることを認めた。
エンブラエルは、米国の航空会社に対する数十機の納入を予定しており、50%の関税がかかれば発注のキャンセルや納入延期、ひいては人員削減につながる可能性があると主張している。
航空機だけでなく、米国はコーヒーやオレンジジュースなどブラジル産食品の大口の買い手でもある。