トランプ氏「今日から10日以内」に対ロ制裁、紛争終結へ進展なければ

トランプ米大統領は29日、ロシアがウクライナ戦争の終結に向けて進展を示さなければ、「今日から10日以内」にロシアに対し関税などの措置を課し始めると改めて表明した。2017年11月撮影(2025年 ロイター/Jorge Silva)
[29日 ロイター] - トランプ米大統領は29日、ロシアがウクライナ戦争の終結に向けて進展を示さなければ、「今日から10日以内」にロシアに対し関税などの措置を課し始めると改めて表明した。
トランプ大統領は28日、ロシアが50日以内に和平合意に応じなければロシアに制裁を科すと表明していたことについて、この期限を10─12日に短縮すると述べ、ウクライナに侵攻しているロシアに対する圧力を強めた。
トランプ氏は、期限短縮について、ロシアから反応は聞いていないとした上で、ロシアに対する制裁が原油市場や価格に及ぼす潜在的な影響については懸念しておらず、いかなる影響をも相殺するために米国は国内の原油生産を増やすと言明。
「これがロシアに影響を与えるかどうかは分からない。(ロシアのプーチン大統領は)明らかに戦争を継続したがっているからだ」とした上で、「しかし、われわれは関税などさまざまな措置を講じるつもりだ」と述べた。
これまでプーチン大統領との良好な関係を公言してきたトランプ氏は、停戦合意にロシアが応じないことに苛立ちを一層募らせている。新たな期限の設定は、トランプ氏が対ロ制裁の脅しを実行に移す用意があることを示唆している。