トランプ氏、G20首脳会議欠席の可能性 南アと「多くの問題」

トランプ米大統領は29日、11月に南アフリカで開催される20カ国・地域(G20)首脳会議に自身は出席せず、代理を送る可能性があると述べた。ホワイトハウスで5月撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)
[29日 ロイター] - トランプ米大統領は29日、11月に南アフリカで開催される20カ国・地域(G20)首脳会議に自身は出席せず、代理を送る可能性があると述べた。
トランプ大統領は大統領専用機内で記者団に対し、「南アフリカとは多くの問題を抱えているため、誰か別の人物を送るかもしれない。彼らの政策は非常に悪い」と述べた。
トランプ氏は5月、南アフリカのラマポーザ大統領とホワイトハウスで会談した際、南アフリカで白人に対する「ジェノサイド(集団殺害)」が行われているなどと主張し、ラマポーザ氏がこれに反論する場面があった。
また、南アは、米国の同盟国であるイスラエルをパレスチナ自治区ガザへの大規模攻撃を巡って国際司法裁判所(ICJ)に提訴している。
米国はバイデン前大統領、トランプ大統領ともに南アによる提訴に反対。トランプ氏は今年2月、南アフリカへの資金援助を凍結する大統領令に署名した。
ルビオ米国務長官も今年、南アで開催されたG20外相会合をボイコットしている。
ラマポーザ氏は、トランプ氏にG20首脳会議への出席を促しているが、南アが土地政策を用いて白人所有の土地を恣意的に没収するとの米国の主張を否定している。