東南ア犯罪組織のスターリンク利用阻止を 米議員がマスク氏に訴え

7月28日、マギー・ハッサン米上院議員(写真)は同日付で宇宙企業スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に書簡を送り、米国民に対する詐欺行為を行う東南アジアの国際犯罪組織が衛星インターネットサービス「スターリンク」を利用するのを阻止するよう求めた。ニューハンプシャー州コンコードで2024年10月撮影(2025年 ロイター/Elizabeth Frantz)
David Shepardson
[ワシントン 28日 ロイター] - マギー・ハッサン米上院議員(民主党)は28日付で宇宙企業スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に書簡を送り、米国民に対する詐欺行為を行う東南アジアの国際犯罪組織が衛星インターネットサービス「スターリンク」を利用するのを阻止するよう求めた。
ハッサン氏は、東南アジアのさまざまな国際犯罪組織による米国民への詐欺行為が、スターリンクを利用することで容易になっているとする最近の報告書を紹介。米財務省の金融犯罪取り締まりネットワーク(FinCEN)によると、これら犯罪組織は米国民から数十億ドルを巻き上げているとも指摘した。
同氏は「スペースXのサービス規定では詐欺行為によるアクセス停止が認められているにもかかわらず、ミャンマー、タイ、カンボジア、ラオスの犯罪ネットワークはスターリンクを使い続けている模様だ。スペースXは、犯罪者が米国民を標的とするためにサービスを利用するのを阻止する責任がある」と訴えた。
スペースXはコメント要請に直ちに答えなかった。