ホルムズ海峡で電子妨害急増、商用船舶航行に影響＝海事センター

米国主導による多国籍の共同海事情報センター（ＪＭＩＣ）は１６日、ホルムズ海峡とペルシャ湾周辺で商用船舶の航行システムに対する電子妨害がここ数日急増していると発表した。写真はホルムズ海峡を通過する石油タンカー。２０１８年１２月撮影（２０２５年　ロイター/Hamad I Mohammed）

［ロンドン　１６日　ロイター］ - 米国主導による多国籍の共同海事情報センター（ＪＭＩＣ）は１６日、ホルムズ海峡とペルシャ湾周辺で商用船舶の航行システムに対する電子妨害がここ数日急増していると発表した。同地域を航行する船舶に影響が出ているという。

主要な原油の輸送路であるホルムズ海峡をイランが封鎖した場合、世界の石油価格に大きな影響が及ぶ恐れがある。

ＪＭＩＣは、「ホルムズ海峡のバンダルアバス港（イラン）周辺およびアラビア湾（ペルシャ湾）の他の複数地域から電子妨害の報告を継続して受けている」と勧告で指摘。これらの妨害は湾内で重大な影響を与えており、自動識別システム（ＡＩＳ）で位置データを送信する船舶の能力に影響を与え、海上交通に運航上・航行上の問題をもたらしていると述べた。

１３日に始まったイスラエルとイランの攻撃の応酬は一段と激化し、民間人の犠牲も増えている。