トルコ5月製造業PMI低下、14カ月連続で節目の50割れ

イスタンブール商工会議所とS&Pグローバルが2日発表した5月のトルコ製造業購買担当者景気指数(PMI)は47.2と、好不況の分かれ目である50を14カ月連続で下回った。写真はイスタンブールの街。5月に撮影(2025年 ロイター/Murad Sezer)
[イスタンブール 2日 ロイター] - イスタンブール商工会議所とS&Pグローバルが2日発表した5月のトルコ製造業購買担当者景気指数(PMI)は47.2と、好不況の分かれ目である50を14カ月連続で下回った。4月の47.3から低下した。需要の低迷が続く中で、企業が生産と雇用、購買活動を縮小したのが低下要因。
需要低迷を背景に新規受注が減少し、生産が昨年10月以来、7カ月ぶりの低水準となった。雇用と購買活動も縮小した中で、製造業は購入品と完成品の両方の在庫を減らした。
投入コストは大幅上昇が続いたものの、上昇率は今年4月に付けた1年ぶりの高い伸びからは減速。産出価格の上昇率は2025年に入ってから最も小さかった。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのエコノミクスディレクター、アンドリュー・ハーカー氏は「企業は近い将来、成長に弾みが付くことを期待するようになるだろう。今月はインフレ圧力が緩和する兆候が少なくとも幾つか見られ、製造業にとってはいくらか安心できる材料になり得るだろう」と指摘した。