ロシアの直接交渉案、和平への期待高まる=トルコ大統領

トルコのエルドアン大統領(写真)は、ロシアがイスタンブールでの2回目のウクライナとの直接協議を提案したことで和平への期待が高まったと述べた。写真はトルコのアンタルヤで4月撮影(2025年 ロイター/Kaan Soyturk)
[アンカラ 29日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は、ロシアがイスタンブールでの2回目のウクライナとの直接協議を提案したことで和平への期待が高まったと述べた。
エルドアン氏はアゼルバイジャンを出発した航空機内で記者団に、両国と連絡を取り合っていると発言。直接協議は恒久的な和平を実現する機会になると述べた。
大統領官邸によると、同氏は「解決への道は、より多くの対話と、より多くの外交を通じて開かれる。私たちは平和のために、全ての外交力と可能性を活用している」と述べた。
トルコのフィダン外相は26─27日にモスクワを訪問し、プーチン大統領と会談。30日にはウクライナのゼレンスキー大統領とキーウで会談する。
フィダン外相はポーランドからキーウに向かう列車内で、双方が求める停戦の条件は異なるが、合意には歩み寄りが必要だとトルコメディアに指摘。
「ロシアには土地、一部地域の併合について目標があるが、それが国際社会にどこまで受け入れられるかは、国際法上の観点からいずれも議論の余地がある」とした上で「この問題が法的な手続きに過度に縛られるとは考えていない」とも述べた。