訂正-一部のLNG輸出国、純輸入国に転じる見通し 需要拡大=シェル

5月23日、英エネルギー大手シェルは、一部の液化天然ガス(LNG)輸出国が将来的に純輸入国に転じ、LNGの需要が拡大すると予想した。2018年3月、ブエノスアイレスで撮影(2025年 ロイター/Marcos Brindicci)
(英文の訂正により、3段落目のセデリック・クレマーズ氏の役職を「エグゼクティブ・バイスプレジデント」から「プレジデント」に訂正します)
Colleen Howe
[北京 23日 ロイター] - 英エネルギー大手シェルは、一部の液化天然ガス(LNG)輸出国が将来的に純輸入国に転じ、LNGの需要が拡大すると予想した。
LNGは相次ぐ新規プロジェクトで供給過剰が懸念されているが、そうした懸念が和らぐ可能性がある。
同社のLNG担当プレジデント(訂正)、セデリック・クレマーズ氏が世界ガス会議の合間にロイターに明らかにした。
インドネシア、マレーシア、アルジェリアが将来、純輸入国に転じる可能性が高いという。国内需要の拡大と国内生産の減少が背景。
「LNG市場では今から2040年の間に5000万トン近い追加の引き合いがある見通し」という。
昨年はエジプトがLNGの純輸入国に転じた。同国は夏のピーク需要を前にエネルギー不足が深刻化する中、エネルギー会社や商社とLNG船40─60隻分のLNGを購入する交渉を進めている。
シェルは世界のLNG需要が40年までに約60%増加すると予測している。アジアの経済成長、人工知能(AI)関連の電力需要、重工業・輸送部門の温暖化ガス排出削減に向けた取り組みが背景。