ICCが拘束のドゥテルテ比前大統領、ダバオ市長選で勝利確実

5月12日、 強硬な「麻薬戦争」で「人道に対する罪(殺人)」に問われ、国際刑事裁判所(ICC)に拘留されているフィリピンのドゥテルテ前大統領が、地元である南部ダバオ市の市長選挙で圧倒的な勝利を収める見通しとなった。写真は3月、ダバオ市でドゥテルテ氏の解放を訴える支持者(2025年 ロイター/Eloisa Lopez)
[マニラ 12日 ロイター] - 強硬な「麻薬戦争」で「人道に対する罪(殺人)」に問われ、国際刑事裁判所(ICC)に拘留されているフィリピンのドゥテルテ前大統領が、12日に実施された地元である南部ダバオ市の市長選挙で圧倒的な勝利を収める見通しとなった。
非公式集計で投票数の80%が開票された時点で、ドゥテルテ氏は次点候補の8倍以上の票を獲得しており、同氏がダバオで依然として強い影響力を持っていることが示された。
12日の選挙では、ドゥテルテ氏の息子の1人が下院議員に再選された。もう1人はダバオ市副市長選で勝利する見込みで、ドゥテルテ氏が不在の間、市長代行を務めることになりそうだ。
ドゥテルテ氏の娘であるサラ・ドゥテルテ副大統領は、当選が確定したらドゥテルテ氏が就任宣誓をするための計画が検討されるとの見通しを示した。