世界各国政府、ガザ紛争終結に目を向けず=サウジ外相

サウジアラビアのファイサル外相は8日、パレスチナ自治区ガザでの戦闘を直ちに終結させる必要があるが、世界各国政府はそれを優先事項とは考えていないようだと述べた。また、パレスチナ国家樹立に向けた信頼できるロードマップも必要とした。写真は11月29日、ニューヨークの国連本部で開かれた安保理会合に出席するサウジアラビアのファイサル外相(2023年 ロイター/Brendan McDermid)
[ワシントン 8日 ロイター] - サウジアラビアのファイサル外相は8日、パレスチナ自治区ガザでの戦闘を直ちに終結させる必要があるが、世界各国政府はそれを優先事項とは考えていないようだと述べた。また、パレスチナ国家樹立に向けた信頼できるロードマップも必要とした。
アラブ諸国の外相やブリンケン米国務長官との会談前の記者会見で「われわれのメッセージは一貫しており明らかだ。戦闘を直ちに終結させることが絶対に必要だと確信している」と指摘。「この紛争の気がかりな事実の一つは、紛争と戦闘を終わらせることが世界にとっての最優先事項に見えないことだ」とした。
また「人道的支援の大幅な強化も必要」とし、「官僚的な障害」を理由とする支援の支援は「容認できない」とした。
これに先立ち、米国のロバート・ウッド国連代理大使は国連安保理の会合で同日、米国はガザの恒久的な和平を強く支持するが、「即時停戦を求める声は支持しない」と表明。イスラム組織ハマスは恒久的な和平を望んでおらず、即時停戦しても「次の戦争の種を植え付けるだけだ」とした。