アルゼンチン次期大統領、経済相にカプト元中銀総裁任命へ

11月29日、アルゼンチンのミレイ次期大統領(写真)は、地元ラジオのインタビューで、カプト元同国中央銀行総裁を経済相に任命する意向を示した。写真はアルゼンチンのブエノスアイレスで19日撮影(2023年 ロイター/Agustin Marcarian)
Jorgelina do Rosario
[ブエノスアイレス 29日 ロイター] - アルゼンチンのミレイ次期大統領は29日、地元ラジオのインタビューで、カプト元同国中央銀行総裁を経済相に任命する意向を示した。
カプト氏はミレイ氏の側近の一人。急進的なリバタリアン(自由至上主義)で知られるミレイ氏は経済危機からの脱却に向け、法定通貨の米ドル化や財政赤字の削減、中銀の廃止などを進める計画だ。
ミレイ氏はラジオで「経済相はカプト氏になる」と述べたが、公式にはまだ任命は承認されていないという。
ミレイ氏の広報担当者は現時点でコメント要請に応じていない。
カプト氏は以前から、ミレイ政権で経済相に就く最有力候補と目されてきた。先週には、同国経済の再生に向けたミレイ氏の選挙公約である「ショック療法」を説明するため、国内の銀行や国際銀行の職員と面会した。
ミレイ氏は、12月10日に大統領に就任する。