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北朝鮮、深夜に約80発の砲撃 米韓は協力確認

11月4日、韓国は、北朝鮮が3日深夜に海上の境界付近に約80発の砲弾を発射したと発表した。写真は韓国・ソウルでニュースを見る人々。3日撮影(2022年 ロイター/ Heo Ran)
[ソウル 4日 ロイター] - 韓国は4日、北朝鮮が3日深夜に海上の境界付近に約80発の砲弾を発射したと発表した。北朝鮮がミサイル発射実験を繰り返す中、米韓の国防相は3日にワシントンで会談を開催し、協力して対応することを確認した。
韓国軍によると、発射は4日午前0時前に始まった。同軍は2018年の南北軍事協定に違反すると非難した。
韓国国防省の声明によると、砲弾発射を受けて北朝鮮に警告を送った。
オースティン米国防長官と韓国の李鐘燮国防相はワシントンの会談で、北朝鮮の度重なる挑発を受け、米韓の「決意と能力」を示す新たな措置を模索することで合意。両国が共同声明を出した。
北朝鮮は異例の頻度でミサイル発射を繰り返しており、2日は少なくとも23発のミサイルを発射し、3日には大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射した。
外交筋によると、米政府は北朝鮮のミサイル発射を巡り4日に国連安全保障理事会の公式会合を開催するよう要請した。
一方、北朝鮮は米国と同盟国の合同軍事演習に反発を続けている。
北朝鮮の朝鮮労働党で軍事を担当する朴正天書記は3日の談話で、米韓が大規模な合同空中訓練「ビジラント・ストーム」の期間延長で合意したことは非常に危険な決定で、現局面を制御不能な状態に追い込んでいると批判。米韓は「取り返しの付かないひどい失敗を犯したと思い知ることになるだろう」と述べた。