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原油市場、需給均衡に近づきつつある=IEA

2017年04月13日(木)20時44分

 4月13日、国際エネルギー機関は、世界の原油市場は需給均衡の状態に近づいているとの見方を示した。メキシコ市のガソリンスタンド、2月撮影(2017年 ロイター/Jose Luis Gonzalez)

[ロンドン 13日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は13日、世界の原油市場は需給均衡の状態に近づいているとの見方を示した。

IEAによると、経済協力開発機構(OECD)加盟国の3月の原油在庫は1720万バレル減少した。第1・四半期では、3850万バレル(日量42万5000バレル)増となった。

IEAは、世界全体では第1・四半期の原油在庫は小幅増加にとどまったもようだとし、市場はバランスの取れた状態に近づいているとの確信が強まったと説明した。

バーンスタイン・エナジーのアナリストは、世界の原油在庫を5年平均以下に削減しようと努力している石油輸出国機構(OPEC)にとって、次の四半期が「成功を左右する」期間だと指摘。

ペルシャ湾から輸出され主要市場に届くまで60─70日の時間差があることを考えると、OPEC減産の影響はまだ出ていないとした。

2017年の世界の原油需要予想は、日量4万バレル下方修正し、同132万バレルになるとの見通しを示した。

3月の原油生産は、主要産油国の協調減産を背景に、日量75万5000バレル減の同9598万バレルとなった。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの主要産油国は、今年前半に日量180万バレル減産することで合意している。

IEAによると3月のOPEC加盟国の減産順守率は99%だった。非加盟国の順守率は2月の38%から64%に上昇した。

2017年のOPEC非加盟国の供給は、米国の増産が主導し、日量48万5000バレル増加するとの見通しを示した。従来予想は同40万バレルだった。

*内容を追加しました。

ロイター
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