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インド中銀、政策金利据え置き 高額紙幣廃止の影響見極め

2016年12月07日(水)20時36分

 12月7日、インド準備銀行(中央銀行)は予想外にレポレートを6.25%に据え置いた。写真はムンバイの本店で11月撮影(2016年 ロイター/Danish Siddiqui)

[ムンバイ 7日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)は予想外にレポレートを6.25%に据え置いた。

据え置きは金融政策委員6対0の全会一致で決定した。

ロイター調査によるとエコノミスト56人のうち過半数が少なくとも0.25%ポイントの利下げを予想していた。据え置きを予想していたのは18人。

リバースレポレートも5.75%に据え置いた。

モディ首相は先月、高額紙幣の廃止を発表。同国の「地下経済」を取り締まるべく、流通紙幣の86%の使用を禁止する策に打って出た。

これに伴い深刻な現金不足が発生したことから、インドの実体経済に悪影響が及ぶとの懸念が広がり、中銀に利下げ圧力がかかっていた。

中銀は利下げを見送った理由として、最近の現金不足の実体経済への影響を見極めるため、さらなる時間が必要と判断した、と説明した。

一方、先月末に発表した現金準備率を一時的に大幅に引き上げる措置については、予想通りに撤回した。現金準備率の大幅引き上げは、高額紙幣廃止後に膨らんだ銀行の手元資金を吸収する狙いで導入された。

エスクワイア・キャピタル・インベストメントのサムラット・ダスグプタ最高経営責任者(CEO)は「次回会合は利下げするだろう。そうでないと(高額紙幣廃止の)打撃が大きくなってしまう」と述べた。

*内容を追加しました。

ロイター
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