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米共和党討論会、トランプ氏に集中砲火 移民問題で応酬

3月3日、米大統領選で共和党候補指名を目指す4人による討論会が開かれ、先頭を走る不動産王ドナルド・トランプ氏(右)に批判が集中した。写真はデトロイトで行われた同討論会の模様。左はルビオ上院議員(2016年 ロイター/Rebecca Cook)
[デトロイト 3日 ロイター] - 米大統領選で共和党候補指名を目指す4人による討論会が3日開かれ、先頭を走る不動産王ドナルド・トランプ氏に批判が集中した。「スーパーチューズデー」の圧勝を受けてトランプ氏の党候補指名が現実味を増すなか、ライバルらはトランプ氏の移民政策の矛盾点を突くなど果敢に攻め立てたが、決定打に欠け、討論会は「泥仕合」の様相を呈した。
討論会にはトランプ氏のほか、マルコ・ルビオ上院議員、テッド・クルーズ上院議員、オハイオ州のジョン・ケーシック知事が参加した。
トランプ氏がメキシコ国境沿いに壁を築き、1100万人の不法移民を送還するよう主張していることについて、クルーズ氏らは、トランプ氏は実は移民に寛容なのではないかと指摘。トランプ氏が経営するフロリダのリゾートで、外国人労働者を雇用していることを問題視した。
これに対してトランプ氏は、問題のリゾート施設の外国人は短期雇用の労働者であり、シーズンが終われば帰国するなどとして反論した。
クルーズ氏はまた、トランプ氏が過去に、民主党のヒラリー・クリントン氏を資金的に支援していたことを指摘し、11月の本選挙でクリントン氏と対決するにおいてトランプ氏はふさわしくないと強調した。
トランプ氏は、支援は「ビジネスの話」とし「ヒラリー・クリントンが最も対決したくない相手はドナルド・トランプだ」と胸を張った。