英中銀ピル氏、追加利下げに慎重姿勢 基調インフレ目標上回る
イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト、ヒュー・ピル氏。英ロンドンで2023年9月撮影。REUTERS/Suzanne Plunkett/File Photo
David Milliken
[ロンドン 13日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト、ヒュー・ピル氏は、英国の基調インフレ率は年率2.5%程度と、中銀目標の2%を上回る水準で推移しているため、追加利下げは適切ではないとの見方を示した。
ピル氏はスペイン大手銀行サンタンデール主催のイベントで「若干の曖昧さはあるものの、われわれはまだ十分に引き締め的である」との考えを示し、「この水準を維持し、慎重な姿勢で対応すれば十分だと考えている」と追加利下げに慎重な姿勢を示した。
中銀が、英消費者物価指数(CPI)が前年同月比で昨年12月の3.4%から、今年の4月か5月には目標の2%に近づくと予想する中、ピル氏は目標への回帰は一時的なものになるとの懸念を示唆。リーブス英財務相の予算措置による一時的な押し下げ効果を除けば「何かが起こらない限り、基調インフレ率は2.5%になると考えている」と述べた。
また、企業の賃金・価格設定の見通しを巡っては、小幅に下落した後に上昇するとし、インフレ圧力の抑制は不完全との見方を改めて示唆。「(ディスインフレ)プロセスを完了するには金融政策が役割を果たす必要がある」とし、「それはプロセスが完了するまで、金融政策スタンスについてある程度の引き締めを維持する必要があることを意味する」と述べた。
英中銀の金融政策委員会(MPC)は、2024年8月以降、6回にわたり利下げを実施。足元では、今後の利下げ幅や利下げの是非を巡って意見が分かれており、今月5日の会合では、5対4と予想外の僅差で政策金利を3.75%に据え置いた。
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