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ヘッジファンド運用資金が過去最高、第3四半期末で5兆ドルに迫る

2025年10月24日(金)07時54分

 10月23日、世界全体のヘッジファンドの運用資金は第3・四半期末に過去最高の4兆9800億ドルに達し、ファンドの数も8464本と、この10年で最も多くなった。ロンドンで6月19日撮影(2025年 ロイター/Yann Tessier)

Nell Mackenzie

[ロンドン 23日 ロイター] - 世界全体のヘッジファンドの運用資金は第3・四半期末に過去最高の4兆9800億ドルに達し、ファンドの数も8464本と、この10年で最も多くなった。ヘッジファンド・リサーチ(HFR)が23日公表したリポートで明らかにした。

運用資金は8期連続で増加。第3・四半期の資金純流入額は約340億ドルと、2007年第3・四半期以来18年ぶりの高水準だった。

1─9月の純流入額は710億ドルで、14年1─9月以来の規模。

HFRのケネス・J・ハインツ社長は「ヘッジファンド業界は最近数カ月で歴史的な成長とパフォーマンスを経験した」と述べ、企業の合併・買収(M&A)の活発化傾向と暗号資産(仮想通貨)投資の拡大がけん引役になっていると付け加えた。

年金基金やファミリーオフィス、政府系ファンドといった機関投資家がポートフォリオの一部をヘッジファンドに振り向けているとみられる。

第3・四半期の純流入額が最も多かったのは株式投資ヘッジファンド(180億ドル)で、相対価値(レラティブバリュー)投資ファンドがこれに続いた。

こうした流れは、JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカといった大手米銀の収益押し上げにも貢献した。ヘッジファンドとの取引に担う各行のプライムブローカレッジ部門が好調だったためだ。

ロイター
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