ＢｏｆＡのＣＥＯ、近い将来に退任せずと表明

バンク・オブ・アメリカ（ＢｏｆＡ）のブライアン・モイニハン最高経営責任者（ＣＥＯ）は９月１７日のブルームバーグテレビのインタビューで、「私は短期的にはどこにも行かない」として近い将来に退任する考えはないことを明言した。２０２４年１１月、ニューヨークで撮影（２０２５年　ロイター/Brendan McDermid）

[ニューヨーク １７日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ（ＢｏｆＡ）のブライアン・モイニハン最高経営責任者（ＣＥＯ）は１７日のブルームバーグテレビのインタビューで、「私は短期的にはどこにも行かない」として近い将来に退任する考えはないことを明言した。一方で「体制を整え、この会社の規模に慣れるには時間がかかる」とし、「長期的に私と経営陣全体が取締役会に負う義務の１つは、この会社を長期にわたって運営できる経験を持つ候補者を用意することだ」との認識を示した。

ＢｏｆＡは今月１２日、ディーン・アタナシア氏とジム・デマーレ氏を共同社長に任命し、モイニハン氏の後継となるＣＥＯ候補を育成する動きを示唆。アラステア・ボスウィック最高財務責任者（ＣＦＯ）は上級副社長に任命された。

パイパー・サンドラーのアナリストらは顧客向けのノートで、今回発表された人事はモイニハン氏の引退時に後任となる可能性が最も高い３人を特定したと指摘した。

また、モイニハン氏は英国での事業拡大のため、１０００人の従業員を英国に異動させると表明。英政府のこれまでの発表によると、ＢｏｆＡは北アイルランドの中心都市ベルファストで最大１０００人の新規雇用を創出予定であり、同社にとって北アイルランドでの初めての事業展開となる。

一方、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）についてモイニハン氏は「対処しなければならない緊張関係は、拡大するインフレ率と、最終的にフェデラルファンド（ＦＦ）金利が落ち着く水準との間の緊張関係だ」と語った。