米アマゾン、従業員賃金引き上げと医療費負担軽減に10億ドル以上投資

９月１７日、 米アマゾン・ドット・コムは米国内の物流・輸送部門で働く従業員の賃金を引き上げ、医療費を軽減するために１０億ドル以上を投資すると発表した。ニュージャージー州ロビンスビルの同社物流施設で２０１９年１２月撮影（２０２５年　ロイター/Lucas Jackson）

[１７日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムは１７日、米国内の物流・輸送部門で働く従業員の賃金を引き上げ、医療費を軽減するために１０億ドル以上を投資すると発表した。この結果、福利厚生を含む平均総報酬は時給３０ドルを超える水準に引き上げられる。

アマゾンによると、平均時給が２３ドルを上回る常勤の従業員は平均で年間１６００ドルの賃上げが実現する。２０２６年から最も基本的なレベルの医療保険プランの負担額を週５ドル、従業員の自己負担額を５ドルにそれぞれ引き下げる。従業員の週単位の負担額が３４％減ることになる。

アマゾンは昨年末時点で１５０万人以上の常勤およびパートタイムの従業員を雇用していた。また、とりわけ繁忙な年末商戦期は短期の労働者や独立契約者を季節的に雇っている。

アマゾンでは昨年、米国内７カ所の施設の従業員が年末商戦中にストライキを実施した。労働組合幹部は、アマゾンが労働契約を巡る交渉に応じなかったと主張した。従業員は不公平な待遇だと抗議した。