フォード、電動ピックアップとバンの発売を28年に延期 小型車に軸足

米自動車大手フォード・モーターは7日、次世代電気自動車(EV)2種の発売を延期すると発表した。写真は3月12日、ミシガン州ディアボーンで撮影(2025年 ロイター/Rebecca Cook)
Nora Eckert Anshuman Tripathy
[7日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーターは7日、次世代電気自動車(EV)2種の発売を延期すると発表した。小型で手頃な価格のモデルに軸足を移すことが理由。
フォードは最近、サプライヤーに対し、米南部テネシー州の自動車組立施設で生産を予定していた大型電動ピックアップトラック「F─150ライトニング」の次期モデルの投入を2027年から28年に遅らせると通知した。これに加え、中西部オハイオ州での商用バン「E─トランジット」の生産も26年から28年に先送りした。
フォードは米国で最も売れている電動ピックアップトラックのF-150ライトニングとE─トランジットは引き続き顧客のニーズを満たすとし、市場ニーズと顧客需要に対応するために製品発売のタイミングを機敏に調整しつつ、利益率の向上を目指すと説明した。
ジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は先週の決算発表の際、アナリストに対し、「米国の純EV市場は、通勤や街中での移動に利用される小型車が中心なのは明らか」との見方を示した。