年内2回の利下げ「妥当」、景気減速で=米ミネアポリス連銀総裁

米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は6日、関税措置で米国のインフレ率が押し上げられ続けるかは分からないものの、米経済の減速を受け、連邦準備理事会(FRB)は近い将来に利下げを実施しなければならない可能性があると述べた。FRBビルで7月撮影(2025年 ロイター/Jonathan Ernst)
[ワシントン 6日 ロイター] - 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は6日、関税措置で米国のインフレ率が押し上げられ続けるかは分からないものの、米経済の減速を受け、連邦準備理事会(FRB)は近い将来に利下げを実施しなければならない可能性があると述べた。
カシュカリ氏はCNBCのインタビューに対し「経済は減速しており、近い将来に政策調整を開始することが適切になる可能性がある」と指摘。年末までに0.25%ポイントの利下げが2回実施されるとの見方について「妥当に思える」と述べた。
インフレ高進を巡る懸念は依然として妥当としつつも、FRBの2%のインフレ目標達成に支障をきたすかどうかを知るには時間がかかるとも指摘した。同時に、先週発表された低調な雇用統計と雇用者数の大幅下方修正に言及し、「最近のデータは基調的な実体経済が減速していることを示唆しており、それが起こっていると確信している」と述べた。その上で「関税措置の影響が明らかになるまで、どの程度待つべきか、それが今、私を悩ませている」とした。