リクルートHD、4-6月期営業益20%増 米市場減速をコスト管理と単価改善で吸収

8月5日、リクルートホールディングスは、2025年4ー6月期の連結営業利益(国際会計基準)が前年比20.3%増の1537億円だったと発表した。写真はリクルートのロゴ看板。2022年5月、都内で撮影(2025年 ロイター/Mayu Sakoda)
[東京 5日 ロイター] - リクルートホールディングスは5日、2025年4ー6月期の連結営業利益(国際会計基準)が前年比20.3%増の1537億円だったと発表した。
世界的に展開する求人情報サイト「Indeed」などを運営するHRテクノロジー事業のセグメント利益が、前年同期比1.4%増の1194億円となり、全体の業績を牽引した。
また、美容や飲食関連の事業を含むマーケティング・マッチング・テクノロジー事業の利益も同26.8%増の432億円と大幅に伸び、全体の利益を押し上げた。
米国での売上は求人数の減少にもかかわらず、広告単価の改善など(マネタイゼーションの進化)により米ドルベースで増収を確保した。
一方で、欧米豪の労働市場の軟化は人材派遣事業を直撃し、同事業は大幅な減収・減益となった。
26年3月期通期の連結営業利益は従来予想の5400億円(前年比10.1%増)で据え置いた。
会見で、荒井淳一CFOは据え置きについて、「米国求人市場を中心とするグローバル人材採用市場の回復が依然見えない中、大幅な増収は見込めない」と述べた。
IBESがまとめたアナリスト17人の営業利益予想の平均値5651億円を下回った。
年間配当予想は25円で据え置いた。
26年3月期の想定為替レートは1ドル145円、1ユーロ158円、1豪ドル92円とした。