午後3時のドルは147円前半で上値重い、一時2週間ぶり安値

8月5日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から横ばいの147円前半で取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年2月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Shinji Kitamura
[東京 5日 ロイター] -
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から横ばいの147円前半で取引されている。米雇用統計後の上値の重さは変わらず、一時146円半ばまで売られ、2週間ぶり安値を更新する場面もあった。
ドルは安値圏で底ばいが続き、一時146.62円まで下げ幅を拡大。雇用統計発表後の安値を下抜けて、7月24日以来、約2週間ぶり安値を更新した。
新規雇用者数が予想に届かず、過去2か月分も大幅に下方修正された雇用統計が、引き続きドルの重しとなっている。
ゴールドマン・サックスは、労働市場の軟化要因は生産の鈍化で、その一部は関税の引き上げを反映しているとして、9月以降3回の連邦公開市場委員会(FOMC)で連続利下げが行われると予想している。
「8月雇用統計で失業率が再び上昇したり、新規失業保険申請件数が増加した場合、9月に0.5%の利下げが行われる可能性もある」(チーフエコノミストのヤン・ハチウス氏)という。
市場筋によると、ドルの安値圏では下値で押し目買いも見られたものの、上値を買い上がる動きは乏しかったという。「米金利の切り返しも緩慢で、5日発表の供給管理協会(ISM)非製造業総合指数が下振れれば、もう一度ドル安が強まるのではないか」(大手銀トレーダー)との声が聞かれた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 147.15/147.18 1.1546/1.1548 169.95/169.96
午前9時現在 146.79/146.80 1.1583/1.1585 170.04/170.05
NY午後5時 147.08/147.09 1.1571/1.1573 170.19/170.21