エヌビディア「自社半導体にバックドアなし」、脆弱性巡る中国の懸念受け

7月31日、中国国家インターネット情報弁公室(CAC)は、米半導体大手エヌビディアに対し、同社の人工知能(AI)半導体「H20」に、バックドア(不正アクセスのための裏口)関連のセキュリティーリスクがないか説明を求めたことを明らかにした。写真は同社のロゴ。2023年3月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[北京/サンフランシスコ 31日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアは31日、同社の人工知能(AI)半導体「H20」について、セキュリティー上のリスクとなる「バックドア(不正アクセスのための裏口)」は存在しないと言明した。
中国国家インターネット情報弁公室(CAC)はエヌビディアに対し、H20にバックドア関連のセキュリティー上の脆弱性がないか説明を求めていた。
エヌビディアの広報は声明で「サイバーセキュリティーは当社にとって極めて重要で、エヌビディア製チップには遠隔からのアクセスや制御といった『バックドア』は存在しない」と述べた。
CACは、米国の議員が海外に輸出する先進半導体に追跡・測位機能を装備するよう求めたことを受けて、中国のユーザー情報とプライバシー権への潜在的な影響に対する懸念が浮上したとし、31日にエヌビディア側との会合を開いたという。
トム・コットン米上院議員は5月、中国による米国の先端半導体技術へのアクセスを制限するため、輸出規制対象のAI半導体に位置情報の検証メカニズムの導入を義務付けるよう商務省に指示する法案を提出した。
米政府は4月に対中輸出を禁止したH20について、今月、輸出再開を許可した。
ガベカル・ドラゴノミクスのアナリスト、ティリー・チャン氏は、「エヌビディアの半導体は中国にとって必須なものではなくなった。これらは容易に(米中間の)交渉の材料になり得る」との見方を示した。
「以前と比べて明らかに中国は外国の技術に頼らない勇気と、国内で代替できる能力を兼ね備えている」と述べた。
86リサーチのアナリスト、チャーリー・チャイ氏は、中国政府の今回の警告は、米当局が示した同様の反対意見に対する象徴的な対抗措置である可能性が高いと分析した。
「中国政府が過度に厳しい要求をしたり、実質的にエヌビディアを中国から締め出すような規制上の障壁を設けたりするとは考えていない。代替品がないため、中国は国内の研究や応用において、依然としてエヌビディアの半導体を必要としている」と指摘した。
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