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午前のドルは148円後半へ下落、日銀決定には値動き限定的

2025年07月31日(木)12時35分

 7月31日、午前のドルは148円後半と、4カ月ぶり高値圏で推移していた朝方からドル安/円高の水準となっている(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

Atsuko Aoyama

[東京 31日 ロイター] - 午前のドルは148円後半と、4カ月ぶり高値圏で推移していた朝方からドル安/円高の水準となっている。物価見通しを上方修正した日銀の金融政策決定を受けて、ドル/円は上下に約40銭動いたものの、織り込み済みだったとみられ、円高方向に大きく振れることはなかった。

前日ニューヨーク市場終盤の取引で付けた4カ月ぶり高値からじり安の展開が朝から続いており、午前11時前に下げ足を速めた。米連邦公開市場委員会(FOMC)前の水準に値を戻し、上昇分をほぼ帳消しにする展開で、月末のフローや日銀の金融政策決定会合を前にした利益確定売りの可能性が指摘されていた。

みなと銀行資金証券部ストラテジストの苅谷将吾氏は、日銀の決定について「おおむね織り込んである内容だった」と話す。不確実性に関する記述で「極めて」の表現が落ちたものの、物価見通しの引き上げ幅などはほぼ予想通りだったとしている。決定後、小幅に円高方向に振れたこともあり、今後利上げの織り込みが進む可能性もあるとの見方を示している。

三菱UFJ信託銀行の酒井基成・資金為替部マーケット営業課課長は、米連邦公開市場委員会(FOMC)などをきっかけに前日進んだドル買いについて、149円後半にある200日移動平均線の手前で上値が抑えられたと指摘。FOMCではパウエル連邦準備理事会(FRB)議長がデータ次第との姿勢を示しており、雇用関連指標が注目だと話した。

きょうはこの後、米新規失業保険申請件数などの指標、あすは雇用統計の発表が控える。

ロイター
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