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コメ価格の動向、基調物価への影響注視─小枝日銀委員=報道
2025年07月09日(水)07時46分
[東京 9日 ロイター] - 今年3月に就任した日銀の小枝淳子審議委員は、コメ価格の動向が基調的なインフレに影響を与える可能性に注視する考えを示した。ブルームバーグのインタビューに7日、答えた。
小枝委員は足元の消費者物価について、4、5月の金融政策決定会合で示した展望リポートの想定より「コメと食料品関連が強く出ている」と指摘した。一方で、追加利上げについては「足元は不確実性も高く、現時点で具体的な時期に言及するのは適切ではない」とした。
また、海外経済の弱さがもたらす物価の下方リスクを引き続き注視していくとしつつ、米国の関税政策を受けたコスト上昇圧力にも注意が必要とした。
国債買い入れについては、来年に入るころには月間買い入れ額が3兆円を切る予定だとした上で、「着地点に近づいていく」との認識を示した。先行する海外の議論も見ながら、将来の望ましいバランスシートの規模をしっかり検討していきたいと語った。