米コストコ、2―5月期売上高は8%増 市場予想を下回る

米会員制量販店コストコホールセールが29日発表した2024年度第3・四半期決算(2月17日―5月11日)の売上高は前年同期比8%増の619億6000万ドルにとどまり、LSEGのまとめたアナリスト予想平均の631億9000万ドルを下回った。写真は同社のロゴ。2月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[29日 ロイター] - 米会員制量販店コストコホールセールが29日発表した2024年度第3・四半期決算(2月17日―5月11日)の売上高は前年同期比8%増の619億6000万ドルにとどまり、LSEGのまとめたアナリスト予想平均の631億9000万ドルを下回った。
既存店売上高(ガソリンを除く)は8%増加し、同予想の6.96%を超えた。消費者が生活必需品の買いだめを行ったことが要因。同社のプライベートブランド(PB)商品は他社ブランド製品よりも価格を安く抑える傾向があるため顧客を引き寄せる効果が大きかった。
コストコはトランプ政権の高関税措置がもたらす影響を軽減するため、今夏に輸入を予定していた商品の一部を前倒しで仕入れた。また、同措置の影響を強く受ける国から輸入し国内で販売してきた商品の大半について、米国以外で売るように切り替えた。
商品値上げは「最後の手段」として当面は見送る方針も明らかにした。
一時的な損益項目を除外した1株当たり利益は4.28ドルで、予想の4.24ドルをやや上回った。同社株は決算発表後の時間外取引で横ばいだった。ただ、年初来の上昇率は約10%に及んでいる。