韓国の対米貿易黒字、投資継続で今後縮小の見通し=業界団体

5月29日、韓国最大の輸出企業団体である韓国貿易協会(KITA)は、国内企業が米国市場への投資を続ける中で、過去最高を記録している対米貿易黒字は徐々に縮小するとの見通しを示した。写真は、クレーンとコンテナが並ぶ平澤港。4月2日、韓国の平澤港で撮影(2025年 ロイター/Kim Hong-Ji)
[ソウル 29日 ロイター] - 韓国最大の輸出企業団体である韓国貿易協会(KITA)は29日、国内企業が米国市場への投資を続ける中で、過去最高を記録している対米貿易黒字は徐々に縮小するとの見通しを示した。
KITAはリポートで、「対米投資の継続と長期化により両国間の貿易不均衡が徐々に緩和する可能性は高い」と述べた。
それによると、2024年の韓国からの米輸入品のうち46.8%が、米国への直接投資向けに輸出される中間財だった。
韓国関税庁のデータによると、24年の対米貿易収支は、自動車輸出の伸びにけん引されて556億ドルの黒字となり、黒字幅は前年比25%増加して過去最高に達した。
韓国は7月までに関税を引き下げる貿易パッケージをまとめることで米国と合意し、交渉を継続中。国内メディアによると、先週行われた実務者協議で、米国は大幅な貿易不均衡の解消を要求したという。